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運営者よりご挨拶

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こんにちは。オーストラリアで、ナチュロパスと呼ばれる仕事をしています。ナチュロパスとは、ハーブやビタミンなどを使って、自然療法を施す専門職で、日本語では自然療法師と呼ばれます。薬局で、薬剤師さんと共に、健康を維持するためのアドバイスをしています。私の愛する自然療法を、オーストラリアから、日本の皆様にご紹介し、両国の橋渡しになれれば心よりの幸せです。
                                             ストーン美智子

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Herbal Medicine

ハーブ療法の歴史と歩み


ハーブが使われて来た歴史


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ハーブを薬用目的で使用して来た文化は世界に数多くあり、紀元前の古代でもハーブの薬効を記録した文献が世界のあらゆる国で発見されています。


ハーブ使用の一番古い記録の発見は、イラクの洞窟から発掘された、6万年前のネアンデルタール人の胃の中だそうです。



発掘された原始の人の胃の中には、現在でも頻繁に使われるマーシュマロウ(気管支や胃の炎症によく使われるハーブ)や、ヤロー(発汗促進作用があり解熱効果があるハーブ)、麻黄(中国の薬草で咳や喘息に用いられるハーブ)などがあったそうです。


動物もそうですが人間も、植物を食べることで、その植物が体にいいか悪いかを判断し、生活の知恵として健康を維持するために取り入れていたのでしょう。


紀元前約3000年頃、エジプトでは「医学の神」と称されるイムホテプ (Imhotep) が、ほぼ同時代(紀元前2800年頃)の中国でも「中国医学の父」と称される神農(Shen Nung)が、ハーブの薬効を記録した文献を残しています。



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「医学の父」と称され、現代でもその名声を世界的に博するギリシャのヒポクラテス(紀元前460年 - 377年)は、現代のハーバル・メディスン(ハーブ療法 / ハーブ医療)の基本的概念を提唱しています。

つまりそれは、体が本来持つ、生命力のバランスを整えることで、病気を取り除き、健康を回復させるという考え方です。


ローマ帝国時代のギリシャの臨床医ガレノス(紀元後131年 - 200年)は、ヒポクラテスの哲学を受け継ぎ体系化させ、薬効のあるハーブの分類とその機能を、マテリア・メディカと呼ばれるハーブ薬物文書に記しました。


彼の学説は、ルネッサンスにいたるまで、1500年以上にわたり、ヨーロッパとイスラムの医療において、基盤を築いてきました。




近代に入ってからのハーブの位置づけ


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近代20世紀に入ってから化学が発達し、医学も合成された化学物質を薬として使用することが一般的となりました。


これまでの伝統的なハーブや薬草と比べて、際めて短い時間で効き目を発揮する化学的合成新薬は、医学の主流の座を勝ち取り、伝統的なハーブ療法は時代遅れとなり、医療の場から姿を消してしまいました。


化学合成された薬は世の中の脚光を浴び、即効力を発揮する抗生物質やステロイドなどの抗炎症薬は、たちまちのうちにスーパースターの座を獲得しました。


ところが、1962年イギリスとドイツで、妊娠中につわり止めの合成薬を飲んだ母親から、3000人もの奇形児が生まれたことから、化学合成の薬に対する崇拝傾向がゆるみはじめ、ハーブなどを用いて来た伝承医療の新たな見直しの動きが起こり始めました。


現代の化学合成薬も、もともとは植物から成分を抽出し、合成して製造されたものが多くあります。


ハーブを用いた伝承医療は、古代からメソポタミア時代の中近東、ヨーロッパや、エジプト、インド、中国、マヤやインカ、アステカ時代の南米、ネイティブ・アメリカン・インディアン時代の北米、アボリジニ時代のオーストラリアなどで受け継がれてきました。


日本でも日本の薬草の記録が古事記に記されているようです。


ハーブ使用の歴史は有史以前にまでさかのぼり、近代医学の発達がわずか20世紀に入ってからということを考慮すると、ハーブを使った伝承医療の歴史は遥かに長く、経験が蓄積され、信頼されてきたことがうかがえます。




これからのハーブ


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現在はさらに高度に発達した医学のテクノロジーと、伝承医療として、長い経験と知識に支えられて来た、ハーブ療法をはじめとする、自然療法との歩み寄りが求められて来ています。


ヨーロッパや、ヨーロッパの文化、特にイギリスの文化から影響を受けて来た、ここオーストラリアでも、ハーブ療法をはじめとする自然療法と、現代医学との使い分けと融合が強く求められており、ハーブへの関心はさらに高まっています。


現在では発達したテクノロジーにより、伝統的に用いられて来たハーブの薬効が科学的に分析され、実証的データも出されて来ており、ここオーストラリアでも、代替医療や補完医療としての地位を確立してきています。